日中韓ユース・サミット(TYS)2025の開会式が本日、兵庫県姫路市にて正式に執り行われました。これから1週間にわたって開催されるプログラムには、日中韓三国から48名の大学生と大学院生が参加しています。本プログラムは、中国外交部と韓国外交部による協力のもと、日中韓三国協力事務局(TCS)と外務省が共同で開催します。
今年のテーマは「全世代のための未来のデザイン:明日のための共通の課題解決」です。日中韓三国が共通して直面する課題に対処するうえで、若者の参画が不可欠であるという点に主眼が置かれています。TYS2025は、2024年にソウルで開催された日中韓サミットの成果を引き継ぎつつ、日本で開催予定の次回首脳会談に向けた準備とも連動しています。開会式には李熙燮(イ・ヒソプ)TCS事務局長、清元秀泰姫路市長、三澤康政府代表・特命全権大使(関西担当)兼2025年日本国際博覧会政府代表代理、李相烈(イ・サンヨル)在神戸大韓民国総領事、魏有美(ぎ・ゆうび)在大阪中華人民共和国副総領事が出席しました。
5日間のプログラムでは、①人的交流と青少年教育、②持続可能な開発と災害救援、③経済協力、技術と地方創生、④保健と高齢化社会という4つのテーマに沿った分科会が実施され、学生たちはこれに参加します。本セッションでは実際の外交会議という設定のもと、意見交換と喫緊の地域課題に向けたソリューションの提案が行われます。またこれに加えて、 WHOの専門家による高齢化についての講演やユーストークセッション、姫路市長との対話、地域の著名な研究者や実務者による専門的な講演、関西地方の史跡や文化施設での視察が行われます。これらは日中韓三国の未来を担うリーダーが、相互理解を深め異文化について学ぶという目的で実施されるものです。
本プログラムは日中韓ユース・サミットと閉会式をもって、2025年8月8日に神戸で閉幕する予定です。参加者は共同政策の提言を発表するとともに、地域協力に対する共通のビジョンを示した共同宣言を採択します。
日中韓ユース・サミットは2014年の開始以降、日中韓三国の青年による友好、相互理解、対話の促進に向けた、中核的な取り組みとして重要な役割を果たしています。






